MESSAGE FROM CHAIRMAN
理事長 市川 京平
一般社団法人柏崎青年会議所2026年度 理事長所信

一般社団法人柏崎青年会議所
第70代 理事長
市川 京平
Kyohei Ichikawa
2025年度スローガン
Mission/果たす使命
自ら行動し、ひととまちの成長を促す
Vision/目指す未来像
仲間と研鑽し、自身の成長に繋げる
Value/提供する価値
挑戦する機会を提供して会全体で未来へ前進していく
はじめに
青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供する。我々青年会議所のJCIミッションにはこう書かれています。
20代30代が所属するこの会で、どれだけの人がこの提供された機会を自分で成し遂げられることができるのだろうか。飲食業という立場でこの役職に挑戦することを決めてから、日々考えます。
私も入会した当初は、繋がりを増やしたいという単純なものでした。例会や事業に参加が難しくても、私の店にメンバーが来てくれて自然と輪に巻き込んでくれました。業種など関係なく機会が与えられ、気づけば周りに背中を見せる場所にいました。
私自身、若いころは挑戦する機会を与えられても避ける選択をし、その後に声がかからないという経験もしました。いかにこの『挑戦』が難しく、そして自身の成長につながるのかということを次世代に伝えていかなければなりません。
青年会議所に与えられる「機会」は、単なる役職や経験の提供ではなく、「自らの人生を変える可能性を秘めた挑戦」だと私は考えています。
伝統を受け継ぎながら今の時代に沿った機会を提供することは困難だと思います。
しかし、多様な職種が集まるこの会だからこそ、切り開くための意見も様々あると思います。
世代が移り変わる今だからこそ、私たちは再び志を一つにし、「挑戦」を共通言語として次の時代を切り拓いていかねばなりません。
私たちが未来に託すべき価値は何か。地域の課題が複雑化する今こそ、青年が挑戦の一歩を踏み出し、自らの成長と地域の変化を同時に生み出す存在になることが求められています。
当たり前にあるエネルギーと地域の未来
私たちの暮らしに欠かせない「エネルギー」は、あまりに当たり前に存在しています。しかしその当たり前は、社会の選択や地域の決断の積み重ねで成り立っています。
柏崎刈羽地域には、日本最大級の原子力発電所があります。震災以降、その存在は地域にとって大きな意味を持ち続けており、賛否を超えて多くの声と感情が交錯しています。
私たち青年会議所はこの問題に対し、立場を固定するのではなく、「学び」「考え」「対話を生む」機会を地域に提供していきます。
地域の意思決定において、若者の視点が欠けていては、真の合意形成は成り立ちません。2025年度では事業を通じて、県内の青年会議所会員とそれぞれの想い、意識を共有しました。反応も様々でしたが、手を取り合い、一つの問題に対して共有することこそが次なる一歩に繋がっていくのだと感じました。
しかし、我々の世代ですら原子力問題に情報に偏りがある中、これからの地域を担う若者たちは原子力、ひいてはエネルギー全般にどれだけの理解を持っているのでしょうか。当たり前に存在するエネルギーだからこそ、より深く知る必要があると考えます。
私たちは、学びと対話を通して、地域の未来に能動的に関わる若者を育てていきます。
青年会議所とこのまちのチカラ
今、私たちが向き合っているすべての課題は、次の世代にどう生きるかを問いかけています。
人口減少、経済衰退、エネルギー不安、地域の担い手不足――これらは未来から託された問題であり、私たちが解決を先送りにすれば、そのツケは次世代が払うことになります。
だからこそ私たちは、挑戦という旗を掲げ、自ら行動する道を選びます。小さな一歩かもしれません。
しかし、その一歩が、次世代に希望というバトンを渡すことになると信じています。
未来は、待っていれば訪れるものではなく、託す覚悟と行動によって築かれるもの。柏崎青年会議所は、次代を担う青年たちの挑戦によって、このまちの未来に確かな道を拓いてまいります。
新しいものやことへの挑戦は不安であり、避けたくなるものです。しかし、挑戦しなければその先の未来も見えてこないはずです。私自身、挑戦を続けたからこそ、地元の皆さんに認められる存在になっていけたのだと思います。
壁を乗り越えた先には明るい豊かな社会が広がっているはずです。
私たちはもちろん、このまちも未知への挑戦を避けるのではなく、受け入れ、進み続けなければいけません。
柏崎青年会議所は、このまちや地域の若手経済人に影響を与え続ける存在であるべきだと思います。
私たちの一歩は小さいかもしれません。しかし、その一歩を重ねる仲間がいれば、地域の未来を変える大きなチカラとなります。
青年会議所は、その“はじまりの一歩”をともに踏み出す場であり続けます。
このまちのチカラとは、誰かの挑戦を応援し、共に歩もうとする心のつながりです。
その輪を広げることが、私たち青年会議所の使命です。
維持、継続、そして輪を広げる
2025年度から拡大3か年計画を導入し、会員拡大を戦略的に見つめなおして活動しています。
私も計画の発起人として携わらせていただきましたが、携わって初めて拡大運動の難しさ、その楽しさを同時に学びました。当時は拡大戦略について誰よりも頭を悩ませたという自負があります。だからこそ拡大達成の喜びも今まで以上に噛み締めました。
最初は柏崎刈羽地域の青年経済人の一人でしたが、今では周りに支えられながら青年会議所の一員となり、微力ながら影響力を持つ存在にもなりました。
私が感じた、達成感や同じ目標を見据える仲間との連帯感を現役メンバーと柏崎刈羽地域で活躍する若手経済人みんなで味わいたい。会員拡大は、単なる数の増加ではありません。
多様な価値観が交わることで、より強固で創造的な組織が築かれていくのです。
これは、まちの未来をより豊かにするための“投資”でもあります。
地域の未来を支えるためには、挑戦する人材の存在が欠かせません。
青年会議所は、地域を愛し、課題に向き合い、行動する仲間を増やしていくことを使命とし、会員拡大にも積極的に取り組みます。多様な業種、価値観を持った人たちがつながり合うことで、地域課題に対する新たな視点と解決策が生まれます。拡大とは、その可能性を地域に広げることでもあるのです。
「当たり前」を問い直し、変化を恐れず挑戦すること。
それが、私たち柏崎青年会議所が描く「未来をつくる」第一歩です。
個の成長と周りへの意識
この組織が今以上の発展、成長を遂げるには個の成長が不可欠です。
以前の私同様、目の前にあるサッカーボールを避け続けていれば、自分で成果を上げることも、周りにパスを出すことさえ叶いません。
自分の限界の枠組みを自身で決めつけるのではなく、自分の可能性を広げていくことができる人たちの集団が青年会議所メンバーだと思っています。行政や民間団体にできないことを実行に移すことができる団体こそ私たち柏崎青年会議所であるべきです。そのためには周りへの見られ方、青年会議所の一員であるという意識を忘れてはいけません。各々が会社の代表として入会しているはずです。
その人の評価が会社への評価に直結するという高い意識、自覚を持って活動しなければいけません。
必ず誰かが見ています。その背中を見たときに期待や尊敬のまなざしを受けることができたのならば、私たちは未来へと一歩進むことができたと言えるのではないでしょうか。
そして時には他の地域の青年経済人と交流することも、自身や会にとって成長に必要なことだと思います。
いつも関わることがない人たちと関わることで勉強すること、教訓になることがあるはずです。その場にとどまっているだけでは成長は望めません。
挑戦した先にあるものが決していい結果とは限りません。
そこから学んで成長していくことが重要です。一人ひとりが成長し、周囲に良い影響を与えることで、まちは確実に変わっていきます。私たちの挑戦は、決して個人だけのものではなく、地域の未来を形づくる一石になるのです。 地域の発展、子どもたちの笑顔、活気に満ちた産業、それらを目標にできたときに成長を実感し、共に歩んだ仲間たちともう一歩前に進んでいけるはずです。
おわりに
今の状況に危機感を持っているメンバーは、どれだけいるでしょうか。飲食業で初めて理事長を務める私の姿が、皆さんの目にどう映っているのか。
私は、自分が先頭に立つ意味を、皆さん一人ひとりに考えてもらいたいと思っています。
私は、自らの経験をもって「挑戦する意志」が未来を動かすことを伝えたい。
この会には、挑戦の機会があります。仲間とのつながりがあります。そして何より、まちを変えるチカラがあります。
私は、現役メンバー、そしてこれから仲間となる若手経済人の皆さんに、この会の楽しさ、成長、挑戦の価値を届けていきたい。
柏崎青年会議所が、地域にとってなくてはならない存在になるように。
2026年度、皆さんと共に、“未来をつくる”挑戦を始めましょう。
そして私は、理事長という立場を通じて、自らが変わり続ける姿勢を示していきます。リーダーが変化に挑むことで、組織も、地域も、未来も変わると信じているからです。 この一年、誰かの背中を押し、時に支え合いながら、共に前進していきましょう。