MESSAGE FROM CHAIRMAN
理事長 所信表明
一般社団法人柏崎青年会議所2025年度 理事長所信

一般社団法人柏崎青年会議所
第69代 理事長
坂本 啓
Kei Sakamoto
2025年度スローガン

Mission/果たす使命
挑戦と継続を通じて成長し、仲間と共に地域社会に貢献する
Vision/目指す未来像
継続を力とし、一歩一歩前進し続ける地域社会
常にチャレンジできる環境を作り上げるため、寛容と他者愛を育む
前向きなマインドを養い、最新技術を積極的に取り入れる
Value/提供する価値
繋がる力、強くなる心
はじめに
私は、地域のために活動すること、とは無縁の生活を送っていました。柏崎青年会議所に入会した当初も、積極的に交流することなく、ただ時間が過ぎていく日々でした。しかし、例会や事業、委員会には参加し続けました。その結果、いつの間にか周りには多くの仲間ができ、私自身も積極的に会の活動に参加するようになりました。この経験を通じて、仲間との繋がりがもたらす協力することで生まれる力強さや、様々な経験から学びを得たことで、自分自身の考えに自信が持てるように意識が変化したことを実感しました。
一方、柏崎青年会議所としては、会員減少や参加が困難な会員が増えてきているという現実があります。どうか一歩を踏み出してほしいと考えます。継続することで新たな仲間との出会いや学び、これまで経験したことのない機会を与えてもらえます。
継続することの重要性は、青年会議所に限らず、あらゆる分野で多くの価値をもたらします。その得られる経験や知識を、社業や地域貢献など様々なところで活用できます。私たち柏崎青年会議所が今後も継続的に活動できるよう、共に成長しながら、地域社会に貢献する団体として、明るい豊かな社会を築いていきましょう。地域のために一歩一歩進んでいこう。
地域と共に歩む原子力発電所への理解と持続可能な未来への挑戦
柏崎青年会議所は、これまで原子力発電所に関する取り組みを積極的に行ってきましたが、その多くは内部での理解と推進に重点を置いてきました。しかし、現在進行中の再稼働に関する議論を前にして、我々だけがこのテーマを理解し推進するのではなく、地域社会全体、さらには外部の方々とも広く情報を共有し、理解を得ることが重要であると感じています。特に、原子力発電という高度で複雑なテーマは、一度きりの説明や議論では理解しきれない部分が多く、継続的な取り組みが不可欠であると考えます。
そのため、外部向けに原子力発電所と向き合う機会を設けることで、より多くの方々に原子力発電に関する理解を深めていただきたいと考えています。継続して少しずつでも着実に理解を深め、地域全体での共通認識を形成することを目指します。継続的な取り組みの中で、新たな気づきや学びを得ることができます。この活動を通じて、エネルギー問題に対する意識を高め、次世代に繋がる持続可能な「エネルギーのまち」としての実現を目指してまいります。
限られた行動から生まれる地域貢献
近年、会員の減少により、私たちが地域のために活動する規模が年々小さくなっている現状があります。しかし、私たちは今こそ、できることを見つめ直し、地域のために何ができるかを改めて考える時期に来ています。規模が小さくなっても、その分、私たち一人ひとりができることは多く、より効果的な活動を展開することができると思います。
柏崎刈羽地域を盛り上げるためには、地域住民や子どもたちを巻き込んだ事業の展開が不可欠です。地域の全員が楽しめる場を提供することで、地域全体が一体感を持つことができ、共に未来を築いていくことができると信じています。また、常に流行の中心にいる若者たちを積極的に巻き込むエンターテイメント性の高い事業を推進することで、地域に新しい風を吹き込み、活力を取り戻すことができると感じます。
柏崎青年会議所として、限られたリソースの中で、どのように地域に貢献できるかを考え、小さくても影響力のある事業を生み出していくことが求められます。
私たちは、地域のためにできることを再認識し、柏崎刈羽地域の発展に向けて全力で取り組んでまいります。
組織の魅力と経営の拡大
柏崎青年会議所の魅力とは、多種多様な業種の会員が集まり、ビジネスチャンスや自己成長を追求できる点にあります。この活動は、個々の社業の発展だけでなく、地域社会全体への貢献にもつながります。
しかし、現代社会において、仕事や家庭などで時間を使い切ってしまうことが多く、その中で青年会議所活動に積極的に参加することは容易ではありません。それでも、会員が自主的に活動に取り組めるようにするためには、活動が個人や企業にとって意義あるものであり、自己成長や社業の発展に直結することを明確に示す必要があります。そうした取り組みを通じて、柏崎青年会議所は地域社会においてさらなるイメージアップを図り、より多くの青年経済人が入会を希望する魅力的な団体へと成長します。
そして次世代のリーダーを育成することで、地域の未来を支える重要な存在として、より大きな役割を果たしていくことを目指して行動してまいります。
これからの柏崎青年会議所の変革と継続
「会員減少」という言葉は、近年よく耳にするようになり、私の所信にも何度か記載させていただきました。
私が入会した当時、会員数は約100名近くいましたが、約10年の間にその数が三分の一に減少し、このままの状況が続けば、さらに10年後には活動停止を余儀なくされるかもしれません。この危機を乗り越えるために、昨年度は私自身も会員拡大に向けた新たなシステムの構築に携わり、今年度からはそれを本格的に実施していく所存です。
これまでのインセンティブ制度や卒業年の会員への新たな入会者紹介のお願いは引き続き行いますが、その活動を特定の会員に任せきりにするのではなく、全会員が一丸となって周りからもサポートし、行動していくことを意識してまいります。また、JC活動以外の場でも、誰がどこで見ているかわからないという意識を持ち、周囲に目を配りつつ品格ある若手経済人としての振る舞いを心がけ、イメージアップにつなげていきたいと考えています。
時代の変化に応じて活動スタイルが変わっていくのは避けられないことであり、社業でも同様に常にアンテナを張り、新しいことを取り入れながら変化し続ける姿勢が求められます。それは時に違和感を伴うかもしれませんが、継続することで自然と慣れていくものです。
柏崎青年会議所もこれまでの活動の中で様々な変化を経験してきたと思いますが、私たちはこれからも一歩一歩前進し、柏崎青年会議所を継続的に活動し続けられる団体として成長させていく決意を新たにしています。
結びに
私は、これまで興味が湧いたことには挑戦し、自分に合うかどうかを見極め、様々な分野に継続して取り組んできました。これらの挑戦は、ある意味で私の趣味と言えるかもしれません。スキルを磨き、新たな分野に足を踏み入れることで、次の興味へと導いてくれます。私が取り組んできたことは小さなことですが、「継続する」ことは決して簡単なことではありません。強い意志がなければ続けることはできません。心を強く持とう。
私は、柏崎青年会議所に入会し、誰一人知り合いのいない中で活動を始めましたが、継続によって多くの仲間を得ることができました。この活動を通じて得られた知識や経験は、私にとって非常に貴重なものであり、仲間と協力することの強さを実感しました。「繋がる力」は大きな力です。
「継続」の意味や感じ方は人それぞれ異なるかもしれませんが、私は「継続」を力として捉え、今年度の柏崎青年会議所を継続して活動を続けられる団体とし、全会員が「繋がる力、強くなる心」を感じられるような一年にしていきます。